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いしいたけしのブログ

NPO就職のメリット、デメリット!どんな人が向いてる?

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こんにちは、フィリピンで活動するNPO法人Home for Hopeの代表をしています。いしいたけし@kuya_takeshiです。

僕は新卒で企業で勤めることなく10年以上国際協力関係のNPOで働いてきました。今回はその経験からNPOに就職して良かったこと(メリット)、悪かったこと(デメリット)について書いていきたいと思います。

またそこから踏まえてどんな人がNPOの職員に向いてるかというところもまとめました。

あくまでも個人の経験から来る見解として参考にしていただければと思います。

NPOに就職して良かったこと(メリット)

やりがいがある!働く価値を実感!

もう間違いなく一番はこれでしょう。

NPOは社会課題の解決や公的な利益を生み出すための組織です。だから自分の力で、困っている人の助けなったり、社会の中でより良い変化を起こしていける可能性があります。

また活動の現場で支援の受け手やサービスの利用者と直接関わることも多く、人の変化や成長に携われる魅力があります。

例えば僕の場合はフィリピンで子どもの支援などに関わってきました。

身体も小さく学校にも通っていなかった子が、支援の中で健康的に育ち、学校を卒業し、就職をして大人になっていきました。

そこには何にも代えがたい喜びがありました。

逆に一般企業はどうでしょうか?

商品やサービスを販売して売上を上げても、お客さんと直接触れ合う機会が少なくその成果が数字以外で見えにくいことがあるのではないでしょうか。特に大きな企業ほど社内で分業が進み自分がなんのために働いているのか見えにくくなるように思います。

責任ある仕事を任され成長できる

NPOの特色として新入職員は何年か掛けてじっくり育っていくというよりは、すぐに現場に立って仕事の中で学んでいきます。

そのため初日から実践で役割を与えられることもありますし、早い段階からひとりで決済権を持たせてもらい活動を任されることもあります。

僕自身も1年目でフィリピンスタディツアーの引率をメインで任せてもらったり、3年目で震災復興支援事業の責任者を担ったりしてきました。

下積時代がない感じですね。

また勤務年数に関係なく意見は公平に聞いてもたえたり、会議などでも1年目から発言をしてアイディアを取り入れてもらえることも珍しくないです。

組織の中にたくさんある歯車のひとつではなく、確かに必要な一人として責任を持ちながら働き実践の中で成長していくことができます。

同じ価値観を持つ人と働ける

NPOと言ってもその活動分野は大きく20分野(環境、まちづくり、国際協力、保健衛生など)に分かれています。また同じ分野でも組織により目的や具体的な活動は様々です。

NPOに就職する人たちはその中で自分の課題意識にマッチした組織を選びます。そのため自ずと同じような価値観がある人たちが集まります。

例えば僕の働いていたNPOは"発展途上国"の"子ども"の"貧困問題"に主に取り組んでいたので、当然そういったことに関心がある人たちが集まっていました。

性格や細かい考え方に違いはあるので完全にすれ違いがないとは言えません。しかし根本的なところではわかりあえるし、価値観の違いで相手を全く理解できずにイライラすることはありませんでした。

飲み会などで仕事や組織の愚痴ばかりということは少なく。平均年齢は若いのでバカな話をして盛り上がることもありますが、自身自身の将来や自身が抱えていることあるいはいま社会で起きてることについて真剣に話し合うことも良くあります。

そのため職員たちと互いに良き理解者になりやすく、刺激を与え合う関係にもなりやすいです。

NPOに就職して悪かったこと(デメリット)

同年代と比べて給料が低い

個人的にしんどかったのは地元の同級生や大学の同期と集まったときにその差が明らかになっていったことでした。持ってるものにも差が出てきたり、数字の話を聞いてると「同じようにがんばってるのになんでこんなに少ないんだろうな。」と少し切なくなることもありました。

若いうちは一時的に切なく感じるくらいで良いかもしれませんが、大人になるに連れてその差はどんどん大きくなると思います。(NPO職員の給料については下記を参照)

NPOのスタッフって給料もらえるの?リアルな給与額も紹介!

とは言えNPO職員でも独身であれば問題なく生活はしていけます。また結婚したとしても夫婦で支え合い子どもを持つ人も少なくありません。

キャリアプランが建てにくい

NPO法ができたのは1998年、もちろんその以前から社会的な活動をしてきた人たちはいます。それでもその多くは1980年以降にはじまったと言われています。

企業に比べれば圧倒的に歴史は短く、NPOに携わって来た人の数も少ないです。そのためロールモデルとなる人たちが少なく、どうやってキャリアアップをしていくかさらにはキャリアを終えていくのかそういった具体的な将来が見え辛くあります。

仕事をやりすぎて疲弊してしまう

「良いところ」で前述したようにNPOはやりがいがある仕事であり、その中で責任を任されます。そして、数字で成果がすぐに出る仕事でないことが多いので終わりがなくやり過ぎてしまうということあります。

周りの職員もみんな同じように真剣に取り組むため「自分もがんばらなければ。」という意識が働き過ぎにつながってしまうこともあると思います。

過去には管理職の職員が残業で事務所に泊まりで仕事をするというのは良く聞く話でしたし、それで倒れてしまったという話も聞いたことがあります。

ただこの辺りは近年の働き方改革とも相まって、仕組みとして改善していってる組織が多いと思います。

NPOで働くのに向いてる人

ここまでNPOに就職して良かったところと悪かったところについて書いていきましたが、ではどういう人がNPOで就職するのに向いているのか僕の考えをまとめてみました。

・社会貢献や誰かの力になりたいという思いがある
・安定や高給よりも自己実現ややりがいを求める
・同じことを繰り返しやるより新しいことに挑戦するのが好き
・遠い将来よりも数年後やいまを大事にしたい

社会のために力になりたいというのは当然ですが、自分自身が具体的にどんなところで活動したいかという思いを持つのも大事です。また若くてもアイディアや実践を求められるので、常に新しいことを恐れず挑戦していくことも必要になります。

そして老後の心配や将来を憂いでるよりも、いまの自分が活き活きとしていたいとか近い将来実現したいことがあってそこに向かっていまやりたいことがある人の方がNPOで就職するには向いていると思います。

NPOに就職するに際して不安はなかったか?

最後にNPOに就職したあとに何十回と聞かれた「NPOに就職するに際して不安はなかったの?」質問に答えておきたいと思います。

不安はもちろんありました。

ただ不安がない人生は嘘だと思います。将来の目標や大切にしたいものがあるから不安になる。

けれどそういう意味では違う道に進んでいたとしても、いま抱えている不安とはまた違う不安を抱えていると思います。

それは自分が本当にやりたいことをあきらめたまま、人生を終えてしまう不安とかそういうことです。

いまももちろん不安はありますがこれからもそこと向き合いながら生きていこうと思っています。







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