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いしいたけしのブログ

NPOのスタッフって給料もらえるの?リアルな給与額も紹介!

投稿日:2019年6月27日 更新日:

こんにちは、フィリピンで活動するNPO法人Home for Hopeの代表をしています。いしいたけし@kuya_takeshiです。

近年、大学卒業後に一般企業ではなくNPOで就職したいという人も増えていると思います。

ただ「NPOのスタッフってちゃんと給料もらえるの?」というところでつまづく人も少なくいのかなと思います。

そこで10年以上NPO業界で働いてきた経験などから、NPOの給料事情について書いていきたいと思います。

NPOスタッフ給料の最高額と平均額

まず「NPOスタッフって給料もらえるの?」という質問に対しですが、NPOの職員で給料をもらってる人はたくさんいます。

NPOとはNon Profit Organization=非営利組織なので、全員ボランティアで働いてると思われがちですがそうではありません。

非営利とは経済的利益を優先とせず、社会課題の解決などの目的達成を最優先に活動すること。また株式会社のように「投資(NPOでは寄付)した人へ利益を分配をしない」ということを意味します。

NPOも目的達成のため事業を進めていく必要があり、そのためには当然お金が必要になります。そして、事業を進めるためにもお金を管理するためにも職員お必要な存在ですから、給与を支払うことも当然できます。

では、実際どのくらいもらえるのかということですが…

2017年NPO職員の年収(内閣府調査)

最高:年収950万円
平均:年収231万円

※内閣府:特定非営利活動法人に関する実態調査 平成29年度より

となっています。残念ですがサラリーマン全体の平均年収が432万円なので薄給なのはあきらかですね。

また内閣府の資料では950万円が最高となっており、日本で一番給料をもらってるNPOスタッフでも1000万円というのが良く聞く話です。

実際にいくらもらってたか | 小規模NPOの場合

ここからは僕のリアルな話です。働いていたNPOは職員4名の小規模組織だったということを頭に入れておいてください。もちろん組織の大きさによって給料額は変わります。

そんな僕の給料推移が以下の通り。

<小規模NPOで働いた給料推移>

1年目=月12,000円(フィリピン現地採用)
2年目=月16万円/年収240万円(日本就職での初任給)
5年目=月18万円/年収270万円(処遇の見直しで給料UP、以降毎年5000円の昇給)
9年目=月21.5万円/年収321万円(管理職になり手当付く)
※2年目以降は+ボーナス年3ヶ月分

就職した1年目は結構イレギュラーな形だと思いますが、フィリピン法人で現地採用として働きました!どういうことかというと給料はフィリピンペソでもらい、額面も現地の人と同等の額でした。(3食付きの施設に住んでいたので食費滞在費は無料)

2年目からは日本のNPO法人職員となり給料も日本レベルでもらいました。また大事なポイントとして賞与=ボーナスが年3ヶ月分ありました!

5年目には組織として職員の処遇改善が行われ給料がアップ。加えて、事業収益と寄付金を年々増やしていきその分職員の給料を上げるという施策を建て実現に成功しました。

(ちなみに10年目に退職して現在代表を勤めるNPOの代表をやっています。)

おそらく職員10人未満の小さなNPOだとこれくらいがリアルな数字で、ただ僕の場合はボーナスがあったことと、昇給も年々あったことから平均よりも年収が高くなったと思います。

小さい組織だとボーナスも昇給もなかなかないですね。

大きな組織の給料は?

それではより大きな規模で事業を行っているNPOの場合はどうなのか?

ここでは業界で最先端を走る認定NPO法人フローレンスの場合を見ていきたいと思います。

フローレンスは従業員604名(2019年)総収益26億円(2017年)の日本でも最大規模のNPOです。

<認定NPO法人フローレンスの給料>

初任給:月22万円 マイナビ2020掲載
一般スタッフ平均:年収350万円
サブマネージャー平均:年収420万円
マネージャー平均:年収540万円
「処遇改善!NPO法人の給与を民間企業と変わらない水準に!」認定NPO法人フローレンスより

これに加えてNPOでは珍しく住居手当などもあるようです。ちなみに僕の場合は住居手当はありませんでした。さらに残業も多少あると予測すると+数万円はもらえそうですね。

初任給の額は一般企業にも見劣りしませんし、若い人が多い組織なので30代でマネージャーという方も多いかと思います。そうすると同年代の中小企業に勤める一般社員と同等かそれ以上という人もいるはずです。さすがです。

他にもよく名前の聞く大きなNPOだとこれくらいはもらっていると思いますし、NPOではないですが日本赤十字社も調べてみるとこれくらいの給与水準みたいですね。

とは言え大きなNPOのマネージャークラスの人であれば、能力的には大企業の課長あるいは部長を勤めて年収1000万円をもらう人がいてもおかしくないと思います。そう考えるとNPOスタッフの給与水準というのは大きな組織でも決して高くないのが現実です。

お金では得られないやりがいこそがNPOの価値

ここまで見て来たようにNPOスタッフの給料は平均的に見れば安いですし、また大きなNPOであっても決して給料は高くはありません。

ただお金のことを書いておきながらも最後に言いたいのは、お金には変えられないやりがいがNPOにはあります。やりがいがあれば給料は安くても良いということではありませんが、お金をいくら積まれても得られない価値がそこにはあるということです。

例えば僕で言うと

路上で眠り物乞いをして生きながらえていた子どもが、自分が関わる支援事業の中で育ちひとりの大人として働き家族を持てるようになったこと。

ひとりの子どもの命を救うことができた。その子が家族を持ち、人生の希望を見出せるようになれたということ。

こうした価値を仕事として社会の中に生み出していける喜びがNPOスタッフにはあります。

そのうえでお金も最低限あるいは納得できるだけもらえるというのが大事なことだと思います。







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